格式が高い挙式をあげることができる神社婚は、最近人気があります。神社婚を迎えるにあたっての準備の流れは、挙式をおこなう神社を選ところから始まります。神社のホームページなどを見て、特徴を知った上で、挙式をおこなう神社を決めます。神社が決まったら、見学に行き、拝殿などを見て神社のスタッフに式の相談や見積もりなどを依頼し、契約します。契約する際には申し込み金を支払ってから打ち合わせがスタートします。
挙式当日の流れは、式場で衣装やヘアスタイルなどの支度をして挙式がおこなわれる拝殿にむかいます。白無垢衣装や綿帽子などを着るのに支度に時間がかかるので時間の余裕を持って行動することが大切になります。巫女神職に導かれて境内を歩く参進の儀式から始まって、神職が祓い言葉を述べる修祓いの儀・神の前で結婚の宣言をする祝詞奏上・三献の儀・指輪交換・玉串奉奠・巫女の舞・親族固めの盃・斎主挨拶・退下という形になります。
神社婚は伝統的な神道の要素がいくつも散りばめられていますが、そのなかでも特徴的なものに参進の儀があります。洋風の結婚式でも花嫁がバージンロードを進んで新郎にまみえるシーンがありますが、その日本版とでもイメージすればよいでしょう。神社婚の場合には洋風の結婚式とは異なり、神職の先導のもとで新郎と新婦がいっしょに行動し、他の家族や親族をひきつれて、儀式が行われる社殿まで行列を組んで進みます。
観光地にある神社に参拝すると、境内の参道でときおり花嫁行列に行き当たることがありますが、それがまさにここでいう参進の儀にあたります。神社婚のなかでのハイライトとでもいうべきシーンであり、純粋な参列者のみならず、たまたま神社を訪れていた一般の参拝客にまでも祝福してもらえるまたとない機会です。これから夫婦の誓いを立てるために神前に進む厳粛な瞬間には違いありませんが、どちらかといえば緊張感よりも朗らかで晴れがましい雰囲気のほうが似合っています。